田舎ののんびりした環境でシステム開発をしたいMeetUpに参加してきました

お隣の尾道市で、田舎ののんびりした環境でシステム開発をしたいMeetUpというイベントが開催されました。これって、いなか系のギークハウスを標榜するギークハウス広島での生活そのものじゃん!!ということで、ギークハウス広島の管理人としては参加しないわけにはいかないだろうと思い、参加してきました。

会場は尾道市役所のすぐ近くにあるコワーキングスペース ONOMICHI SHAREです。相変わらずの素敵環境。目の前に海の景色が広がるゆったりスペースで打ち合わせをしたり作業をしたりできます。

MeetUpの流れは、最初に株式会社ソニックガーデンの倉貫義人さんが自社の仕組みをご紹介した後、参加者がリモートワークについて話し合うという感じでした。

株式会社ソニックガーデンのすごいシステム

 埋め込んでいるスライドは当日のものではないのですが、こんな感じの説明をしてくださいました。

 

ソニックガーデンは大企業の社内ベンチャーとして始まり、最初は5人でしたが、7年目の現在では30名を越える会社になっているのだそうです。しかも、普通の会社とは異なり、エンジニアだけの集団で構成されています。会社を大きくしたいというよりも、自分がエンジニアリングをし易く、仕事をし易い環境を作りたいという考え方で、経理や総務的な機能は、別会社を作ったり、アウトソーシングしたりしているそうです。

今回のMeetUpのテーマであるリモートワークに関しては、30名以上の社員が全て自社開発のRemottyというシステムを使ってリモートワークをしており、全国に散らばっているそうです。

それだけでも一味違った会社だというのが十分に伝わると思うのですが、凄いと思ったのが「納品のない受託開発」。ソフトウェア開発で一般的な「見積もり → 開発 → 納品」という流れではなく、月額定額制で開発と運用を提供するというスタイル。これによって開発工程の最終段階に顧客から度重なる仕様変更をさせられ赤字になったり、運用時の保守・修正作業にも対応可能です。また、顧客との面談はビデオ会議システムを使用し、「ドキュメントを一切作らない」と謳うなど、こだわりのあるやり方で費用対効果を実現しています。

このようなクセのあるやり方で営業が大変なのではないかと思いきやさにあらず、ホームページや書籍でソニックガーデンのやり方を理解した顧客が依頼をしてくるという形なので、売り込みをする営業というのもないそうです。

倉貫さんのお話をお聞きして、いろんなシステム作り、仕組み作りに長けている方なのだと感じたと同時に、その大切さを痛感しました。事あるごとに倉貫さんの話を思い出し、仕組み作りを意識していこうと思いました。

 

未来はいつの間にかやってきていた

ソニックガーデンの話を受けた上で、MeetUpの参加者同士でリモートワークについて考えたり、意見を出し合ったりしたのですが、多種多様の方々が参加されているのに驚きました。

  • 東京や大阪の会社に所属しながら瀬戸内海でリモートワークをされている方々
  • アメリカ(シアトルやシリコンバレー)の仕事を受けつつ、ワールドワイドに仕事をされている方

いまだに都会と地方を比べて「賃金格差が~」とか「顧客との距離が~」とか言っていますが、インターネットがこれだけ普及して当たり前のように利用できる環境をもっともっと活用できるのだということを、今回のMeetUpで感じることができましたし、広島空港周辺や瀬戸内海というのは、それをやるのに都合の良い土地なのだということをあらためて認識することができました。

企画・主催してくださったHRACN合同会社の中谷さんに感謝をしつつ、第2, 第3回と回を重ねてくれることに期待しています。