上達と下達

先日、Facebookのお友達がヴァイオリンのレッスンについて、「上達と下達」というお話に触れていました。

きちんと練習すれば上達するが、逆に、こういうことが当てはまる人は下達していく。と。

この話が、スズキメソード 鈴木鎮一 ヴァイオリン指導曲集(3)という本の「はじめに」に書かれていると教えてもらい、内容を確認してみました。

スズキメソード 鈴木鎮一 ヴァイオリン指導曲集(3) 新版[CD付]

それによると、下達する条件は次のようなものだそうです。

  1. 勉強しない日の続く人。
  2. 申し訳のような勉強をして、練習したつもりでいる人。
  3. 落ち着きがなく、集中力がないままで、育てられてゆく人。
  4. 勉強の時刻を決めないで、思い出した時にやっている人。
  5. 習った曲を忘れてしまう人。
  6. 現在習っている曲ばかりを勉強する人。
  7. 習ってしまった曲を、済んだものと考えて、済んだ曲を立派に仕上げて能力を育てることを知らない人。
  8. 曲を先へ先へと急ぐ人。
  9. 立派な手本を聴かない人。
  10. 親が先生の言われることを理解しようとせず、子どものために一生懸命になっていない場合。
  11. 姿勢がいつまでも悪い人。
  12. 良い音を出す練習をしない人。
  13. 音程を正しくしようとしない人。

これらの条件に当てはまるようであれば、それを1つずつ上達の条件に当てはまるように変えていける人は、だんだんと上達していくのだそうです。

スズキメソッドという言葉自体は初耳だったのですが、世界的にも有名な教育方法で、葉加瀬太郎も幼少期にスズキメソッドでヴァイオリンを習い始めたそうです。この創設者である鈴木鎮一氏の言葉ですので、とても深いです。ヴァイオリン指導の本なので、楽器の練習を対象とした書き方になっていますが、この条件は、他の学問やスポーツ、ビジネスなどにも展開可能に思います。

いくつか自分にも思い当たるフシがあるので、改善に努めたいです!


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