高須正和さんによる深圳の話を聴いてきました

広島県は県政の一つの柱としてイノベーション立県を標榜しているだけあって、ギークが楽しめるイベントを各種主催してくれています。先日もそんなおもしろイベントがあったので参加してきました。

ハードウェアのシリコンバレー深センのエコシステム(第33回イノベーショントーク)

講師の高須正和さんは、日本のメイカームーブメントの立役者で「メイカーズのエコシステム」や「世界ハッカースペースガイド」の著者。スイッチサイエンスという会社に所属しながら、深圳在住。「海外と日本のメイカームーブメントをつなげる活動」をされていると紹介されていましたが、アジアを飛び回っている印象でした。

世界ハッカースペースガイド (CodeZine BOOKS)

世界ハッカースペースガイド (CodeZine BOOKS)

 

参加者の方々が #camps深センハッシュタグでツイートしてくれていたので、それらをモーメントにまとめました。こちらを見ていただくと会場の雰囲気がかなり伝わってくると思います。

これまでも深圳の凄さはちょこちょこと見聞きしていたのですが、高須さんが臨場感いっぱいに現場を語ってくれたので、目からウロコが落ちまくりでした。以下、自分の備忘録的な感じですが箇条書きでメモ的に。

メイカームーブメント

深圳ヤバイ

  • 社会実装的イノベーションでハードウェア製品が生み出されていく
  • 日本だと1,300万円の初期投資で7ヶ月かかる製品が、深圳のエコシステムによって初期投資50万円で3ヶ月で量産できる。
  • 公板(ゴンバン)と呼ばれるリファレンスデザインのようなものを作る役割の人・会社があり、それをベースに製品を作る。そこからコピー品が作られ数カ月後に一気に価格が下がる。
  • 公板を元に様々なアイデア商品が生み出される。
  • トラ技の様な広告誌がほぼ日刊レベルで出ている。
  • 深圳での1週間はシリコンバレーでの1ヶ月*2

ありがたいことに、高須さんが当日の発表資料を公開してくれたので、この下に埋め込んでおきます。

*1:Dropbox, airbnb, herokuなどはY Combinatorが出資した

*2:早い早いと言われるシリコンバレーのスピード感よりも更に早い