自動車のオルタネーターを再利用した小水力発電は可能か?
自動車のオルタネーターを再利用して水力発電や風力発電に使えれば、安価で簡単・高出力の発電ができるのではないかと考えたのですが、実現はそれほど容易ではないようでした。残念。
誰かやっていないか?
誰かやっている人がいないか検索すると、オルタネーターを水力発電機として配線というタイトルの動画が見つかりました。
ボール盤の動力でオルタネーターを回して発電をしていました。
『こんな感じで、水車の動力でオルタネーターを回せば良いのか!!』
と喜んだのも束の間…
水車でオルタネーター発電はできない?!
実際にオルタネーターで発電ができた場合、どのぐらいの電力が発電されるのかを調べてみると、オルタネーター.jp オルタネーター(ダイナモ)のことならADVANCE/あなたの車の発電量は?というページに情報がありました。
一般的な軽自動車に使われている50A仕様のオルタネータが3000rpmで回転した場合に52A(=624VA =52A×12V)だそうです。これだけ発電できれば十分実用的だと思うと同時に、水車でこれほどの高速回転は実現できそうに無いことに気がつきました😅さらに、グラフを見ると最低でも1200rpm以上の速度で回転させないと発電ができないようです。
水車の回転速度は?
もう少し検索してみると愛知工業大学の実験動画で失敗している様子が見つかりました。
この実験では水車が56rpmで回転したようですが、やはり回転数が足らずオルタネーターでの発電はできていません。
やはり簡単ではないっぽい
こんな特許が見つかりました。
この発明では下図のようなタービンが提案されており、流水入口2から十分な水量を入れると1500rpmを超える回転数になり、オルタネーターによる発電ができるようです。
実際に65mの落差で110Aのオルタネーターを使って400Wの発電ができたとのこと。
水力発電でオルタネーターを利用するにはこのような装置や工夫が必要なようで、あまり容易ではないようです。