「わかりやすい風力発電」を読んだメモ

自宅の立地的に風力発電水力発電が割と有用そうに思えてきたのでお勉強をはじめたところで、この本にさらっと目を通しました。

わかりやすい 風力発電

わかりやすい 風力発電

  • 発売日: 2013/01/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

風力発電の世界を概観するのにとても良かったです!

読書メモ

最初の風力発電

風力発電は1887年にジェイムズ・ブライスさんが開発されたそうで、現代の一般家庭でもそのまま使えそうなスペックに驚きました。

風車の回転軸は地上10mの高さにあり、4mの長さの4本の腕木の先の布製のバケットに風を受けて回転するものでした。出力は3kWでバッテリに蓄電して照明に使用し、1914年までの27年に渡って運転されました。

風車の設計について

パワー係数やその他の構成要素によって性能特性を求める計算式と共に説明されており、風車の形を決めるのにも役立ちそうです。

f:id:amaterupc:20200910144819j:image

NEDOの局所風況マップ

日本国内のどこの場所でどの程度の風が吹いているのかと言う情報をNEDOが公開しています。これまで意識したことがなかったのですが、これを見ると洋上は風が強いのがはっきりと分かります。

小型風力発電

第6章 小型風力発電と第7章 風力発電の電力系統への連系が一番のヒットでした^^

出力と法的な区分や系統連系時の提出書類がまとめられた表が、ためになりました。法治国家である以上、法律にのっとって物事を進めるのはとても大切なことだと思います。

系統連系をして売電をするには日本小形風力発電協会規格のもとで認証を受けた小形風車が対象になるとのこと。

小形風力発電機機設置事例には、各地の事例が紹介されていて、システムもいろいろ。それぞれの場所の状況や目的に合わせてシステムが組まれているようなので、一つ一つ確認してみると勉強になりそうです。