DELL XPS8100をWindows10にアップグレードしてネットワークトラブル発生! 【解決】

DELL XPS8100をWindows10にアップグレードしたところ、しばらく使っているとネットワークドライバーは正常を示しているにも関わらずネットワーク接続が切れる問題が発生しましたが、なんとか解決しました。同じように悩める方々がいらっしゃると思うので、情報共有をしようと思います。

2016/4/16追記:
その後、Broadcom NetLink Gagabit Ethernetのドライバーがバージョン 15.6.1.3 に更新され、この問題はドライバーレベルで解決したようですので、現在はWindows10にアップグレードしても本記事のネットワークトラブルは発生しないと思われます。

ネットワークカードがXPS8100と同じBroadcom BCM57780のチップを使用している場合には、同様の問題も可能性があるので、参考になるかもしれません。

Windows7からWindows10へのアップグレードでネットワークトラブル発生!

2010年に購入したDELL XPS8100をWindows7からWindows10にアップグレードしました。
Windows10へのアップグレード作業自体はシンプルで手間取るところもなく、時間はかかりましたが、無事にアップグレードできました。

ただ、アップグレード当初は気が付かなかったのですが、使い始めて2日目にインターネット接続がいつの間にか切れていました。初めはルーターの問題かと思って、ルーターの電源を入れなおしたのですが復帰せず、ネットワークケーブルの問題かと思いきや接続のランプは点いていて、一応大丈夫そう。いろいろと、あーでもない、こーでもないをしているうちに、どうもネットワークのトラフィックが増えると、ある時接続が切れてしまい復帰できないという挙動をしていることがわかりました。

解決方法は、RSSをオフにすること

バイスマネージャーでBroadcom NetLink Gigabit Ethernetのプロパティを開き、詳細設定の中にReceive Side Scalingというのがあるので、これをDisabledに変更します。

Receive Side Scaling(RSS)というのは、ネットワークのトラフィックが高負荷になった際に、マルチコアの他のプロセッサーに負荷を分散する機能のようです。これが有効だとネットワークトラフィックが増えても耐えられるように思うのですが、今回の問題はそれがうまく機能せずに接続が切れてしまうようなので、オフにしました。

この状態で2日ぐらい使用して、高負荷のデータダウンロードも試してみましたが、今のところネットワークが切れるということがないので、多分、RSSの処理が原因だったのだと思われます。

ちなみに、この問題は、Windows10 Technical Previewの頃(2015年5月)から、Microsoft Communityで話題になっていました*1RSSのオフを試してみたらというアドバイスも含む問題に対するやり取りも、そこに書かれていました。

あがいた記録

問題解決の情報としては以上ですが、自分用メモとして、以下に作業記録を綴ります。

XPS8100では、Broadcom NetLink Gagabit Ethernetというドライバーがインストールされるのですが、Windows10が自動検索で見つけてくるのが v.15.6.1.2 (2013/01/29リリース)。インターネット上を駆けずり回って、

こういう状況だと、必ずしも新しいバージョンのドライバーが良いというわけでも無くなってくるので、見つけたものを一通り試しました。そのままでは自動検索のドライバーの方が新しくて更新できないケースもあるので、レガシーハードウェアの追加を使って作業をしました。また、何個かのドライバーは、ローディング自体もうまくいかないものは、深入りせずにあきらめました。

最終的には、自動検索の v.15.6.1.2 を採用しました。