市民活動のオンライン集会にはLINEのグループ通話がオススメ

先日、大和エコライフの会*1という環境団体の総会をLINEのグループ音声通話を使って行いました。

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新型コロナ禍が続く中、各種ビデオ会議アプリが巣ごもり需要とその後の覇権を巡ってユーザー獲得や機能競争にしのぎを削っている状況ですが、市民活動のオンライン集会にはLINEを使うと良いように感じます。

(本記事の最下部に実際の総会の様子をダイジェストで確認できる動画があります)

なぜLINEなのか?

各種ビデオ会議アプリの中ではZOOMがよく使われていますが、今回はLINEのグループ通話を使いました。

新しいアプリへの対応はハードルが高い

普段スマホでLINE、Web、電話ぐらいしか使わない人にとって、たとえ今回のように必要に迫られたとしても、新しいアプリに挑戦するのはハードルが高いです。これは日常的にPCやスマホを活用している人にはなかなか想像し難いことだと思います。

一つ例を挙げると、例えば、新しいアプリをインストールするだけでも、Apple IDやGoogleアカウントが分からない、パスワードを紛失したとつまづき、操作を代行する際も一分もかかればたちまち「もう良いです」「やっぱりやらない」となります^^;

このような状況なので、「ZOOMで」と言うと「ニュースとかで聞くけど。。。(よく分からない・やりたくない)」となってしまいます。

LINEの浸透率の高さ

他のビデオ会議アプリと比べて、LINEが違うのが一般の方々への圧倒的な浸透率です。特にシニア層については、日本人の同調圧力文化がプラスに働いているとさえ思わせられます*2

今回はその土壌に乗っかり「LINEでできます」と説明しました。それでも渋々感がありましたが^^; ただ、事前に会の連絡事項や情報のやり取りをLINEグループで行っていたと言うのも重要な要素だったと思います。

実施への流れ

グループ通話で総会をやることに決めましたが、『日時を決めて、当日に挑む』わけにはいきません。事前に下準備をしました。

必要なメンバーには手ほどきを

LINEのビデオ通話自体初めての方もいたので、直接面会をして操作を確認しながらの練習を行いました。

グループ通話の練習会を3回

その上で、グループ通話の事前練習会を3回行いました。メンバー全員が一度は参加できるようにするために、各メンバーの都合を確認し、毎回時間をずらしました。

ビデオ通話か音声通話か?

今回はビデオ通話にせず音声通話で行いました。理由は2つあります。

  1. スマホWiFi接続していない可能性がある
  2. お互いに見知ったメンバー同士なので、顔を見ないでも大丈夫

問題は1なのですが、WiFi接続をせずモバイル通信のみで使っているケースも多いので、不要なビデオ通話により月のデータ使用量が逼迫することと、電波状況によりモバイル通信のスループットが低下しても大丈夫なように、音声通話のみとしました。

これができたのが、2という条件があったからです。顔を合わせてのコミュニケーションに対する信頼感は根強いので、不特定多数のオンライン会議の場合にはビデオ通話が無難に思います。今回はお互いに見知ったメンバー同士という事もあり、音声通話のみで実施することができました。

最後に

「LINEのグループ通話をオンライン集会をやりました」と言うとサラッと流されてしまいそうですが、裏ではこのような状況判断や準備があります。この記事が他の市民活動のオンライン集会実施に向けていくらかでも参考になれば幸いです。

*1:広島県三原市大和町を中心に活動しています

*2:余談ではありますが、docomoの圧倒的なシェアと構造的に似ているのではないでしょうか